災害時の子ども応急手当|親が最低限覚える5つの手技
救急車が来ない前提で、子どもの怪我・発熱・誤飲に親ができる応急手当を解説。ガラス傷・やけど・鼻血・熱性けいれん・頭部打撲の対処法。
災害時は救急車が来ません。小さな怪我でも親の初動で予後が大きく変わります。元消防職員として、子どもに起きやすい5つの応急手当を覚えておいてください。
① ガラス傷・擦り傷
地震後のガラス片は子どもの最大リスク。
対処:
1. 清潔な水で傷口を流す(泥・破片を取る)
2. 清潔なガーゼで強く圧迫して止血(5〜10分動かさない)
3. 止血後に消毒液 → 絆創膏・ガーゼ
4. 深い傷・出血が止まらない場合は清潔な布で圧迫継続
NG: ティッシュを押し当てる(繊維が残る)・消毒液を先にかける(出血が増える)
② やけど(熱湯・炎・アイロン)
やけどは最初の10分の冷却が予後を決めます。
対処:
1. すぐに流水で冷やす(10〜20分、水圧は弱めに)
2. 服が皮膚に付いている場合は脱がさず服の上から冷却
3. 水ぶくれは潰さない
4. 冷却後、清潔なラップで覆って病院へ
NG: 氷を直接当てる(凍傷)・味噌や油を塗る(感染)・水ぶくれを潰す
③ 鼻血
子どもの鼻血はパニック誘発の第一位。
対処:
1. 座らせてやや前かがみ(後ろに傾けない)
2. 鼻の小鼻を指でつまむ(10分動かさない)
3. 口で呼吸させる
4. 首の後ろを冷やすと早く止まる
NG: 仰向けに寝かせる(血液が喉に流れる)・ティッシュを奥まで詰める(取れなくなる)
④ 熱性けいれん
乳幼児に起こる発熱時のけいれん。親は必ずパニックになりますが、5分以内なら命に関わらないことを知っておきましょう。
対処:
1. 平らな場所に寝かせて顔を横向き(嘔吐物の誤飲防止)
2. 衣服を緩めて呼吸を楽にする
3. けいれんの時間をスマホで計測
4. 終わったら体温測定
NG: 口に物を入れる(舌を噛まないように、は間違い)・抱きしめる(観察できない)・水を飲ませる(誤飲)
すぐ病院へ: 5分以上続く・意識が戻らない・何度も繰り返す・生後6ヶ月未満
⑤ 頭部打撲
地震後の落下物で頭を打つのは子どもに多発。
対処:
1. 意識を確認(名前を呼ぶ・目を開けるか)
2. こぶができた場所を冷却(20分)
3. 吐き気・ぼーっとする・言葉が出にくい → すぐ医療機関
4. 24時間は深い睡眠を避ける(1〜2時間ごとに声をかけて反応確認)
すぐ救急搬送: 意識不明・けいれん・瞳孔の左右差・耳や鼻から血や液体が出る
⑥ 常備しておきたい救急セット
災害時にすぐ使えるセット:
- 滅菌ガーゼ・絆創膏・包帯
- 消毒液(マキロン等)
- 体温計(非接触式が便利)
- 冷却ジェルシート
- ラップ(やけど用)
- ピンセット(ガラス片除去)
- 使い捨て手袋
- 子ども用解熱剤(カロナール等、医師処方済みのもの)
- #8000(こども医療電話相談、夜間・休日)
- #7119(救急安心センター、判断に迷う時)
- 119(救急車・消防)
- ガラス傷は圧迫止血10分
- やけどは服のまま流水10分
- 鼻血は前かがみで小鼻をつまむ
- 熱性けいれんは顔を横向き、時間計測
- 頭部打撲は24時間観察、深い睡眠を避ける
⑦ 救急医療電話相談の番号
覚えておく番号:
災害時は回線が混み合うため、普段からこれらを家族LINEに固定しておくと迷わず使えます。
まとめ
応急手当は一度でも練習したことがあるかで動けるかが決まります。子育てしながらでも、YouTubeで15分の応急手当動画を見ておくだけで、いざという時の親の手が動きます。
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